NTTアイティ株式会社 MeetingPlaza電網会議室サービス
作業工程の審査・確認・指示にMeetingPlazaを活用生産性の向上と品質管理を徹底

生産部門にWeb会議を導入し協力工場の生産効率向上を実現
新 直隆氏
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
センシング機器統括事業部企画室
ソリューショングループ
センシング・ソリューションサイト
リーダ 主査
新 直隆氏

 「人と機械のベストマッチング」をテーマに掲げるオムロンでは、独自のセンシング&コントロール技術をベースに、産業、デバイス、社会・生活の各分野で革新的な製品・システムを提供している。センシング事業の中核拠点となるオムロン綾部事業所は、「人と機械が調和した最先端の工場」として1986年に創業した。

 製造業では製品の多品種少量化が進み、設備や工程の変更による品質・歩留まりの低下などが生産現場の大きな課題になる中、FAセンシング事業では、3つの「みる」に基づくアプローチで顧客の課題を解決している。製品の検査/計測や製造ラインの状態を把握するための「見る」、検査/計測で得られた情報を分析・解析する「観る」、分析した情報をもとに起こりうるトラブルを予知/予防する「診る」がそれだ。これらに基づく適切な対処方法を顧客に提示することで、製造過程における不良の発生をゼロに近づけ、生産効率を向上させるソリューション提供に取り組んでいる。

 さらに、綾部事業所では「見える工場」と銘打ち、3つの「みる」で培ってきた生産のシステム、ノウハウを顧客企業へ積極的に公開。生産技術を共有する場としてセンシング・ソリューションサイトを開設し、顧客との対話を通じて課題解決をサポートするとともに、利用者の視点に立ったモノづくりで顧客の生産ラインを強化するセンサ/検査装置群を提供している。

 「オムロンでは、生産性向上のためにさまざまな取り組みを行っています。協力工場の作業工程を確認するため、生産部門で導入したMeetingPlazaもそのひとつです。Web会議が現場の生産効率の改善と製品の品質向上にいかに寄与するかを検証しつつ、活用を推進しています」と話すのは、工場のインフラ整備やユーザーサポートを担うセンシング・ソリューションサイト リーダ 主査の新直隆氏だ。
映像を見ながら対処方法を指示し生産現場の問題点を短時間で解決
宮下誠司氏
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
綾部工場 第2製造部
マイクロセンサWS
宮下誠司氏

林 庸一氏
オムロン株式会社
インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー
綾部工場 第2製造部
マイクロセンサWS
林 庸一氏
 綾部事業所では、年間数千万個に及ぶ光センサの製造を国内外の協力会社に委託している。製品の品質管理のためにさまざまな作業工程の手順を決めているが、何らかの原因で品質が低下することもあるという。「自社工場であれば、生産ラインに問題がないかなど、現場を見て品質低下の原因を究明することも可能です。しかし、遠隔地の協力工場の場合、迅速な対応が困難であり、品質管理を徹底する上で映像を活用した解決策が求められていたのです」と第2製造部 マイクロセンサWSの林庸一氏は強調する。

 協力工場の作業工程を確認する際に、従来は担当者が現地に足を運んだり、あるいはデジカメで撮影した画像を綾部事業所に送ってもらい、電話で問題点を確認した上で、改善指示などを出していた。「国内のみならず、中国での生産量も増加しています。国内外の協力工場で問題が発生したからといってすぐに行けるわけではありません。そこで、作業工程や問題箇所を撮影した画像を送ってもらっていたのですが、的確な写真がなかった場合は再度撮影を依頼するなど、スピーディーな対応が困難でした」と、第2製造部 マイクロセンサWS(ワークショップ)の宮下誠司氏は述べる。

 第2製造部におけるMeetingPlazaの使い方は、無線LAN対応のノートPCにUSBカメラを取り付け、映像で協力工場の社員の作業工程や生産ラインなどを確認するという方法だ。「撮影箇所を自由に移動できるUSBカメラを活用することで、作業工程の問題点を容易に把握できます。さらに、映像を見ながら適切な対処法を指示することで短時間で問題を解決できるなど、生産効率を向上する上でMeetingPlazaは重要な役割を果しているのです」(林氏)。
図:オムロン綾部事業所におけるMeetingPlaza活用例
製品の品質に加え、スピーディーな対応により、顧客の信頼度を向上
 綾部事業所では、ASP型の「MeetingPlaza電網会議室サービス」を導入している。その利点について新氏は、「映像情報を活用する上で制約が少ないことです。インターネット環境とPC、USBカメラ、マイクがあればよく、協力工場にも負担をかけることなく手軽に利用でき、導入のハードルは低い」と評価する。また、「既存のPCとネットワーク環境を活用するなど初期投資が少なく、すぐに利用できるメリットがあります。据え置き型のテレビ会議システムと異なり、場所に制約されることなく簡単にWeb会議を行うことができます」と宮下氏は述べる。

 協力工場の作業工程を迅速に把握できるようになったことで、どうような効果が生まれたのだろうか。

 「製品の品質向上といった内部的な効果に加え、外部の顧客からのさまざまな要求に対して生産現場の状況をスピーディーに確認できるなど、信頼度の向上にも効果を発揮しています」と林氏は述べる。そして、新氏は、「顧客へのスピーディーな対応とグローバルなQCD管理」を効果に挙げる。製造業の基本的な要件として、品質管理(Quality)、原価低減(Cost)、納期遵守(Delivery)を重視しており、例えば「製品の品質に問題がある場合、製品をすべてチェックする必要があり、そのコストや納期にも影響を及ぼします。MeetingPlazaのようなツールを積極的に活用することで、品質の高い製品を提供するだけなく、顧客にスピーディーに回答できるようになり、サービスの品質も高められます」(新氏)。

 第2製造では現在、主に映像をやり取りしながらの会議にMeetingPlazaを利用しているが、今後、文書共有などのコラボレーション機能を活用していく意向もある。さらに、綾部事業所、協力工場に加え、販売を担うサプライヤーを交えた問題解決のミーティングにも活用できると見ている。「現在、製品に問題があった場合、サプライヤーから製品を送ってもらい、原因を究明していますが、結果が判明するまでに数日間かかることもあります。3者で同時にWeb会議を行うことで、原因の究明から改善までスピーディーな対応が可能です」と宮下氏はその狙いを話す。

 また綾部事業所では、センシング&コントロールを活用した生産技術を顧客に公開する工場見学を実施している。「工場見学後の生産技術支援やコミュニケーション手段として映像情報は欠かせなくなります」(新氏)として、MeetingPlazaの活用も今後の検討課題に挙げられる。

 高品質、高付加価値の光センサをグローバルに提供するオムロン綾部事業所と協力工場の生産体制の一翼をMeetingPlazaが担っているのである。
MeetingPlazaの詳細情報はこちら o01

User Profile
オムロン オムロン株式会社
本社 京都市下京区塩小路通堀川東入
創業 1933年5月
資本金 640億8178万円(2004年4月30日現在)
従業員数 2万5916人(2004年9月30日現在)

独自のセンシング&コントロール技術で「人と機械のベストマッチング」を目指している。
http://www.omron.co.jp
 


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